Modelica Fluid ライブラリ解説資料
2017年12月7日に行われたオープンCAEシンポジウム2017 の講習会で使用した、Modelica.Media と Modelica.Fluid に関する解説資料です。誤字脱字等を加筆修正しています。
本資料の著作権はオープンCAE学会にあり、ライセンスは CC BY-NC です。
OpemModelica 講習中級 Modelica.Fluidライブラリ解説
Modelicaのライブラリを構成するクラスの概念と、特徴的な使用方法について簡単な例題で解説します。
内容
- ClassExample1 簡単なシミュレーションモデルを作ってみる
- ClassExample2 record を使って変数をグループ化する
- ClassExample3 block を使ってモデル化する
- ClassExample4 connector 付き model を使ってモデル化する
- ClassExample5 クラスを継承してみる
- ClassExample6 ローカルクラスを作ってみる
- ClassExample7 交換可能なローカルクラスを作ってみる
- ClassExample8 Modelica.Media を使って空気の物性値を調べる
- ClassExample9 Modelica.Media を使って室温の変化を調べる
Modelica.Media ライブラリには、Modelica.Fluid ライブラリで使用する流体の物性パッケージが含まれています。Modelica.Mediaライブラリの構造と物性パッケージの構成について解説します。
内容
- Modelica.Media ライブラリの構成
- MediaExample1 水を温めて水蒸気にする (等圧過程)
- MediaExample2 水を断熱圧縮する。水蒸気を断熱膨張させる。 (等エントロピ過程)
Modelica.Fluid ライブラリの FluidPort、volumeモデル、flowモデルなどについて、例題を用いて説明します。
内容
- FluidExample1 FluidPort
- WaterMix1 熱湯と冷水を混ぜる
- TraceSubstanceMix1 塩素濃度の異なる水を混ぜる
- GasMix1 メタンガスと空気を混ぜる
- FluidExample2 volume モデル
- HotRoom1 部屋の冷たい空気を温かい空気に入れ替える
- HotRoom2 部屋を2つに分割する
- WaterVolume1 容器の冷水と熱湯を入れ替える
- WaterVolume2 容器出入り口の圧力損失を考慮する
- FlowExample3 flow モデル
- StaticPipeTest1 flow モデルと volume モデルを配置する
- StaticPIpeTest2 flow モデルを直接つなぐ
- FluidExample4 DynamicPipe
- WaterExchange1〜4 冷水の入ったパイプに熱湯を流し込む
- FluidExample5 VesselPortsData
- WaterTank 水の入ったタンクにお湯を注ぎ込む
- FluidExample6 HeatTransfer モデル
- WaterHeating パイプを加熱してタンク内の水を温める
- Modelica.Fluid.Examples.IncompressibleFluidNetwork
- 非圧縮性流体のネットワークモデル
付録 (パイプの圧損と質量流量、PartialVessel の圧力計算式)
内容
- 付録1. パイプの圧力損失と質量流量
- 概要
- 計算方法を場合分けするパラメータ
- ホモトピー法とホモトピーオペレータ
- WallFriction.Detailed
- • massFlowRate_dp
- • pressureLoss_m_flow
- 付録2. PartialLumpedVesselの圧力計算式 2017/12/07 16
- 一般的な圧力損失係数と圧力流量関係式
- 液位がポートの高さと近い場合の補正 penetration の効果
- 流量が小さい場合の regularization (流れの適正化)
- ホモトピー法による非線形方程式の計算
例題のソースコードを含む資料は、以下の3つのファイルをダウンロードしてください。