Modelica.Fluid.Valves の液体用バルブモデルについて
第13回〜第14回 Modelica ライブラリ勉強会 で紹介した資料に大幅に加筆修正を行ったものです。Modelica.Fluid.Valves の ValveIncompressible と ValveVaporizing は液体用バルブモデルです。ValveIncompressible はバルブ選定時 (valve sizing) に使用する流量係数 (Av, Cv, Kv など)を使用して特性を定義します。ValveVaporizing は内部で流体が蒸発するモデルで、されに圧力回復係数 (FL) を設定する必要があります。このドキュメントでは、モデルの内容と使い方、簡単な改造方法などを紹介します。このドキュメントはご自由に自己責任でお使いください。再配布や編集は Modelica License 2 に従って行うことができます。
Modelica_Fluid_Valves_2 ドキュメントとサンプルモデル
内容
- Modelica.Fluid.Valves のバルブモデル
- 継承関係
- ValveIncompressible 液体用バルブブ
- 全開時の流量計算式
- 実用されている流量係数
- 流量係数の設定
- 開度を変えた場合の流量係数
- Modelica.Fluid.Valves の固有流量特性のモデル
- バルブ内部の流れ
- 流量係数、有効最縮流部断面積、圧力回復係数、圧力損失係数の関係
- ValveVaporizing 内部で液体が蒸発するバルブ
- 液体のチョーク流れ
- 設計上の最大許容圧力効果と圧力回復係数
- 開度を変えた場合の流量計算式
- 圧力回復係数の求め方
- Regularization(流れの適正化)
- ホモトピー変換
- 開度のフィルタリング
- 例題 ValveExample2
- まとめ